「いつまでも若々しくきれいな肌でいたい」
「朝と夜のスキンケア効果を高めたい」
スキンケアの効果を引き出すには、朝晩のスキンケアの違いを理解し、それぞれの目的に合わせたケアが大切です。しかし、具体的にどのような順番でスキンケアを行えばよいのか、朝と夜で使い分けるべきアイテムは何かなど、疑問を感じる人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、朝晩のスキンケアの目的や正しい順番を解説します。忙しい毎日の中で効果的にスキンケアを行うコツも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
Contents
朝晩のスキンケアの目的とその違い
朝と夜のスキンケアには、それぞれ異なる目的があります。
朝のスキンケアは、汗や皮脂汚れを落とし、肌を保湿して日中の紫外線に備えるのが主な目的です。一方で夜のスキンケアでは、メイクや1日の間に肌に付着した汚れを落とし、日中に受けたダメージから肌をいたわることが目的になります。
朝晩どちらのスキンケアも肌の健康維持に欠かせませんが、目的が異なるため、使うべきスキンケア製品も変わってきます。
朝にスキンケアを行う順番
正しい順番でスキンケアを行うと、それぞれの化粧品を効果的に使用できます。5つのステップに分けて解説するので、ぜひ参考にしてください。
①洗顔で皮脂汚れを落とす
朝のスキンケアでまず行うのは、皮脂汚れを落とすための洗顔です。睡眠中は季節を問わず汗をかくため、顔には少なからず皮脂汚れが付着しています。水洗いだけでは皮脂汚れを取り除けないので、洗顔料を使用して洗顔を行いましょう。
なお、洗顔にはぬるま湯を使うのがおすすめです。熱すぎるお湯は肌への刺激が強くなってしまうので注意しましょう。洗顔後は肌をこすらないように配慮し、タオルをやさしく顔に当てて水分を拭き取るようにしてください。
また、洗顔は肌に付いた汚れを落とすだけでなく、その後のスキンケアを行いやすい肌状態に整える目的も。朝の洗顔を丁寧に行い、次のスキンケアにつなげましょう。
②化粧水で肌にうるおいを与える
洗顔の次は、化粧水で肌を整えます。洗顔後の肌は乾燥しやすい状態なので、できるだけ早めに化粧水を使いましょう。朝の化粧水は肌にうるおいを与え、日中の紫外線に備えられます。
また、化粧水でしっかり肌を整えておくと、メイクが長持ちするメリットもあります。
③美容液で肌悩みをケアする
化粧水の後は、悩みに合わせた美容液を使って肌をケアしましょう。アイテムにもよりますが、美容液には美容成分が多く配合されています。「くすみが気になる」「肌が乾燥して粉がふく」など、自分の肌悩みに合わせて美容液を使い分けるのがポイントです。
ただし、美容液の中には夜専用アイテムもあるので注意が必要です。夜専用美容液は紫外線を避けた使用が推奨されているため、朝のスキンケアでは朝・昼用の美容液を選ぶようにしましょう。
④乳液やクリームで肌をしっとりと整える
美容液の後は、乳液やクリームを使って肌をしっとりと整えましょう。
脂性肌の方やべたつきが気になる方は、おでこ・鼻のTゾーンは薄めに、頬や目元はしっかりと塗るのがおすすめ。つけ心地が軽いアイテムを選ぶのもよい方法です。肌質や好みに合う乳液・クリーム選びが、快適なスキンケアにつながります。
⑤日焼け止めで紫外線対策を行う
スキンケアの最後ステップは、日焼け止めを塗って紫外線対策を行うことです。紫外線は肌の老化を早めるだけでなく、シミやそばかすの原因にもなります。季節を問わず、日焼け止めを塗るのがおすすめです。
日焼け止めを選ぶ際は、SPF値とPA値に注目しましょう。SPF値は日焼けの原因となる「紫外線B波」を防ぐ指標で、PA値は長時間かけて肌の弾力を失わせる「紫外線A波」を防ぐ指標です。季節や活動量によって、適した数値の日焼け止めを選びましょう。
- 【SPF10〜20、PA++】日常生活における散歩や買い物など
- 【SPF30以上、PA+++】屋外でのスポーツ・レジャーなど
- 【SPF50以上、PA++++】炎天下でのレジャー、海・プールなど
日焼け止めは、美肌を保つために欠かせません。スキンケアの最後に日焼け止めを使って、紫外線に備える習慣をつけましょう。
夜にスキンケアを行う順番
夜のスキンケアは、1日の終わりのお手入れとして大切な役割があります。よりよいお手入れのために、朝と同様、夜も正しい順番でケアしていきましょう。
①クレンジングでメイクを落とす
夜のスキンケアでは、まずクレンジングでメイクや皮脂汚れを落とします。ファンデーションなどが毛穴に詰まった状態だと、肌トラブルの原因になるおそれがあります。清潔な肌を保つためにも、クレンジングでしっかりと汚れを取り除くことが大切です。
なおクレンジングを行うタイミングは、毛穴が開いている入浴後がおすすめです。
クレンジング料は額・鼻・あご・両頬に置き、顔の内側から外側に向かってやさしく伸ばしていきましょう。強くこすると肌に刺激を与えてしまうため、優しくメイクとなじませるように心がけてみてください。
②洗顔で残った汚れをオフ
クレンジングの後は、洗顔料を使って残った汚れを落とします。肌への負担を少なくするために、泡立てネットを使って洗顔料をしっかり泡立て、優しく包み込むようにして洗いましょう。
洗う順番は、皮脂が多いTゾーンやあごから先に洗い、次に頬や目元を洗うのがおすすめです。洗顔後はゴシゴシとタオルでこすらず、タオルを優しく顔に当てて水分を拭き取るようにしましょう。
③手早く化粧水で保湿する
クレンジングと洗顔の後は肌が乾燥しやすい状態になっているため、できるだけ早く化粧水で保湿しましょう。
化粧水は適量を手に取り、優しくハンドプレスしましょう。乾燥が気になるときは、コットンに化粧水を含ませてコットンパックするのもおすすめです。
④美容液でお手入れする
化粧水の後は、美容液でお手入れを行いましょう。
美容液は乾燥・ニキビ・シミ・くすみ・たるみなど、肌悩みに合わせた選択が大切です。商品によって配合されている美容成分が異なるため、自分に合ったアイテムを使いましょう。
また、もったいないからと言って美容液の使用量を減らしてしまうと、効果的なスキンケアができない可能性があります。容器に書かれた使用量を守って、やさしく肌になじませましょう。
⑤乳液・クリームで水分を閉じ込める
夜のスキンケアの最後は、乳液やクリームを使って肌にうるおいを与えましょう。
特に乾燥しやすい季節は、ナイトクリームといった保湿力の高いアイテムを使うとよいでしょう。たっぷりとうるおいを与えれば、肌が乾燥しにくくなります。乾燥が気になる部分には、重ねづけするのもおすすめです。
パック・シートマスクを使う場合の順番
パックやシートマスクを使う順番は、基本的に化粧水の後です。パックやシートマスクで肌に水分を補った後は、乳液やクリームでフタをするのも忘れないようにしましょう。
またパックやシートマスクは、長時間の使用を避けるのがベター。必ず製品の使用方法に記載されている適切な時間を守って使用するようにしてください。
なお、中にはパックやシートマスクの使用タイミングが異なるものもあります。必ず自分が使用する製品の使い方をよく読んで、適切なタイミングで使用しましょう。
スキンケアを効果的に行うコツ
スキンケアは、正しい順番以外にも大切なポイントが3つあります。効果的なスキンケアを行うために、ぜひチェックしてください。
クレンジングで汚れをしっかり落とす
クレンジングでメイクや汚れをしっかり落とすのは、スキンケアの基本です。化粧水や美容液を塗る前に、毛穴に詰まった汚れをきれいにしておきましょう。
アイメイクや口紅などの落ちにくいメイクは、先に落としておくのがおすすめです。やさしくメイクを浮かせるようになじませ、30~32℃程度のぬるま湯で洗い流しましょう。
ただしクレンジングに時間をかけすぎると、肌に必要な皮脂まで奪ってしまい、肌に負担をかけてしまいます。目安として、クレンジングは1分以内に終わらせるように意識しましょう。
やさしく丁寧にスキンケアする
スキンケアは力を入れすぎず、やさしく丁寧に行うのが大切です。肌への刺激が強すぎるとバリア機能が低下してしまい、肌トラブルの原因になるかもしれません。
例えば、温度の高いお湯で洗顔したり、ゴシゴシとタオルで顔をこすったりするのはNGです。肌はデリケートなので、優しく扱ってあげる必要があります。
スキンケアの力加減は、桃を触るような非常にやわらかいタッチを心がけましょう。化粧水や乳液を顔に塗るときも、肌に強く押し付けるのではなく、やさしくなじませるイメージで行うのがポイントです。
肌質に合ったアイテムを使う
スキンケアを行う上で、自分の肌質に合ったアイテムを選ぶのは非常に重要です。敏感肌・混合肌・脂性肌など、肌質によって適した化粧品やスキンケア方法は異なります。
もし自分の肌質に合わないケアを続けてしまうと、肌のバランスが崩れ、肌トラブルの原因となってしまいます。自分の肌質を正しく理解し、肌に合うアイテムを見極めましょう。
また季節や年齢、ホルモンバランスの変化によっても肌の状態は変化します。自分の肌状態をその都度チェックし、適したアイテム選びを心がけましょう。
まとめ|朝晩の目的に合わせてスキンケアしよう
本記事では、朝と夜のスキンケアの目的や正しい手順、効果的に行うコツについて解説しました。
朝のスキンケアは肌を整えて1日中快適に過ごすための準備、夜のスキンケアは1日の汚れを落として肌を労わることが目的です。それぞれの目的に合わせてスキンケアを行うと、健やかな肌を保てるでしょう。
スキンケアの手順は、基本的には化粧水や美容液などの水分を与えるアイテムを先に、クリームなどのフタをするアイテムを後に使います。丁寧で優しいタッチでスキンケアを行い、自分の肌質に合ったアイテム選びも大切なポイントです。
ぜひこの記事を参考にスキンケアを行い、きれいな肌を保ちましょう。